参院選2016 情勢予想分析(1)
参院選2016の日程が2016年7月10日に決まりました。
昨年末ぐらいまでは自民党圧勝の雰囲気でしたが、その雰囲気はかなり様変わりしているようです。その大きな問題の1つが最近の舛添知事関連。
最後まで舛添知事を守ろうとした自民党の印象が悪くなったのは間違いないでしょう。さすがに最後は自民党もはしごを外しましたが遅すぎる印象もありました。
まず朝日新聞はどうか。「参院選比例区でどの党に投票したいか」という質問に対して6月4、5日調査では自民党という回答が39%だったのに、最新の18、19日調査では38%に下がった。民進党は逆に12%から15%に上向いている。
この傾向は読売新聞も同じである。同じ質問に対して前回3~5日調査は自民党が42%だったのに、今回17~19日では35%に急落した。民進党はどうかといえば、前回の11%から12%へとわずかながら上昇している。
投票先ではなく政党支持率で見ると、毎日新聞は前回の5月28、29日調査で自民党が33%だったが、今回18、19日調査では31%にダウンした。民進党は7%から10%に伸びている。産経新聞・FNNでも同じ調査日で自民党は41.1%から37.7%に落ちたのに、逆に民進党は7.9%から8.3%に上昇した。
すなわち、ここしばらく出ている情勢分析よりも自民党が不利に、逆に民進党が有利に動いている可能性が高いわけです。
自民党が単独過半数を取るには57議席が必要。以前の分析では60議席以上取るという予想をするところも多かったのですが最近では減ってきています。
改選前の50議席を下回るという予想もあり予断を許さないところ。
こういった状況を考えてか安倍首相は消費税増税を延期しました。これは選挙に向けてかしこい選択をしたと言えそうです。そのまま消費税を増税していたら更に状況は悪化したでしょう。
また、衆参同時選挙も見送りましたがこれも最近の状況を考えてのことでしょう。
今後盛り返すのか?それとも自民党にとって更に悪い状況になるのか?注目されるところです。
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