都知事選2016 世論調査~FNN+産経の調査について~
今回は都知事選2016のFNN+産経の世論調査について詳細を確認していきたい。両社の合同調査では小池氏がややリードとなっている。
この状況が参院選本番まで続くのか?それともひっくり返るのか?今後の状況を考える。
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FNN+産経の世論調査結果で小池氏一歩リード
都知事選2016では21名と多くの立候補者が出ているが小池百合子氏、増田寛也氏、鳥越俊太郎氏の3氏の争いとなっている。これは世論調査でも同じような結果が出ているようだ。
FNN+産経の世論調査ではその他の候補者の票を全部足しても3者に対抗することは困難なぐらいの状況。よって、小池百合子氏、増田寛也氏、鳥越俊太郎氏の3社の争いであることは間違いない。
この中でも小池百合子氏が一歩リードしているという報道であり、これは毎日新聞の小池百合子氏、鳥越俊太郎氏が拮抗しているという報道と少しニュアンスが異なる。
FNN+産経では支持政党別の投票先について詳しく述べてあり、こららの情報からこの3者の状況を考える。
自民党支持層では小池百合子氏がリード
FNN+産経の世論調査では小池百合子氏が一歩リードと出ている。その主原因となっているのが増田寛也氏の支持基盤であるはずの自民党支持層の票が小池百合子氏に流れていることだ。
自民党支持層の3割以上が元防衛相の小池百合子氏に流れ、党が推薦する元総務相の増田寛也氏は約3割を固めるにとどまった。17年ぶりの分裂選挙となった自民党は、都連が増田氏以外の候補を応援した場合、「除名などの処分対象となる」と党内の締め付けを図っているが、逆効果になっているともいえそうだ。
引用元:自民党支持層やはり小池百合子、増田寛也両氏に割れる…民進、共産支持層の6割近くは鳥越俊太郎氏支持(産経ニュース)
増田寛也氏の最大の支持基盤であるはずの自民党支持層で小池氏の方が有利になっている状況。産経の記事にもある通り、都連の強引なやり方に嫌気が差している人がかなり多い。
最後まで舛添要一氏をかばったことも含め都連にはかなりの批判が向けられている。舛添要一氏の辞職だけでなく都連も解散すべきという声が多かった。下手に引き締めをすればするほど逆効果になっていくことであろう。都連は表立った動き、発言をしない方がいいのであろう。
公明党支持層では増田寛也氏が大きくリード
一方で公明党支持層では増田寛也氏が大きくリードしている。舛添要一氏の問題が発覚した最初の段階でも「辞職する必要がない」と最も多く答えたのが公明党支持層であり(その後状況は大きく変わった)、その団結力は強い。
さすが公明党そして公明党支持層といったところか。トップダウンでの情報共有能力は共産党と共に強い。公明党自体が増田寛也氏の支持を変える可能性は無いであろうから、公明党支持層の動きは今後もそれほど変わることはないと思われる。
おおさか維新の会支持層では小池百合子氏が大きくリード
おおさか維新の会の支持層では小池百合子氏が大きくリードしている。半数以上が小池百合子氏を支持。これは保守系でありながら「現行のやり方を変えなければいけない」というおおさか維新の会の考え方に小池百合子氏の政策が合致しているからであろう。
ただし、おおさか維新の会支持層については今後多少なりとも揺れ動く可能性はある。特に橋下元大阪市長の影響はまだまだ健在でその発言によって状況が大きく動く可能性はある。
民進党、共産党支持層では鳥越俊太郎氏が大きくリード
民進党、共産党支持層では鳥越俊太郎氏が大きく他の候補者を引き離している。共に6割の支持を固めている。
民進党、共産党支持層は自民党など現行勢力への警戒心が強いので対自民、対安倍といった色合いも強い。その意識は今後もそれは変わることはないであろうから民進党、共産党の支持層の票の動きはそれほど無いであろう。
無党派層は小池百合子氏ががリード
無党派層は小池百合子氏がリードしている。小池百合子氏に大きな失策が無い限りはこの状況も大きく変わらないのではないかと予想する。
やはり現行の都連に対するアレルギーはかなり強く、その意識が無党派層にも大きく浸透している。明確な対決姿勢を取っている小池百合子氏が無党派層に対しては有利。その票を取るとすれば鳥越俊太郎氏であろうが、鳥越俊太郎氏は都連に対してはそれほど明確な対決姿勢をとっていない。都知事になった時に摩擦ができるだけ生じないようにと考えてのことかもしれないが鳥越俊太郎氏のスタンスが明確にならないと無党派層の支持は今後も集めにくいかも。
一方で増田寛也氏は都連の支持を受けての立候補だけに無党派層に対してはどうしても受けが悪い。もともと知名度が低いという問題もある。
都知事選2016、今後の情勢(FNN+産経の世論調査を踏まえて)
今後、大きく変わる可能性があるのは自民党支持層、おおさか維新支持層、無党派層であろう。何らかの情報が出てくると別候補に流れる可能性がある。
現在は小池百合子氏の勢いが強くこの勢いを持続させることができれば当選する可能性が高くなるがまだ先は長い。自民党、大阪維新の会、無党派層の支持を集めてはいるが息切れする可能性がある。保守分裂ということで増田寛也氏が頑張った場合に奪われるのは小池百合子氏の票であり今後も勢いを持続するのは容易ではないだろう。また、都議連と対決姿勢を見せていることから今後の運営は容易でなく、問題山積みの都政の運営を進めるのに否定的な意見を出す人も多い。
増田寛也氏は知名度が低いことに加え都連の支持を受けているということが反感を買っているとみられる。支持基盤であるはずの自民党支持層でさえも小池百合子氏に負けている状況であり苦しい戦いが続く。更に、かつては東京都の一極集中に対して批判的な立場で東京都の税収を地方に分配した張本人、かつては東京都民の敵だったと行っても過言ではない。その人が都知事選に立候補することに首をかしげる人も多い。また、過去には外国人参政権に賛成の立場を取っており、それが保守層の一部にかなりの批判を受けているという状況もある。これらについて現在は主張を変えているが、現在の主張が過去の主張と整合性が取れないと指摘されることも多いのが難点。その場に応じて主張を微妙に変えることで政策を進める上ではバランスが良く実務能力は高いと言えるが、主張が変わるのを納得しない人も多い(特に保守層は主張が変わる人を容認しない傾向がある)。
3氏の中で最も安定感があるのは鳥越俊太郎氏か。保守分裂ということで保守系2人はお互いにリーク合戦が生じるかもしれない(お互いに内部事情に詳しい)。そうなると保守系2人に嫌気がさした有権者が鳥越俊太郎氏に流れ有利になる。弱点があるとすれば反安倍、反自民で立ち上がったということで「東京都、東京都民のために働きたい」という意味で立候補したわけではないということ。後付けで「東京都に対する愛着、東京都民のために」などの話を出してくるかもしれないが最初のイメージを覆すのは容易ではないだろう。これは当初から言われていることで鳥越俊太郎氏の主張があまりにも反自民、反安倍に傾きすぎると嫌気がさす支持者も出てくる可能性がある。また、高齢であり、癌の手術を4回もしていることから健康面に不安が見られるということもアンケートの中でも多く指摘されている。長い選挙戦の中で疲れた様子を見せたり、街頭演説の回数が少なかったりするとその健康面での心配が大きくなり不利になるかもしれない。
都知事選2016FNN+産経の世論調査まとめ
都知事選2016のFNN+産経の世論調査を見ると小池百合子氏、増田寛也氏、鳥越俊太郎氏の3氏の争いであることは間違いないようだ。
小池百合子氏が一歩リードということで今後その勢いを保つことができるのか注目される。対抗馬は鳥越俊太郎氏か?3氏の中では最も安定感があると思われる。今後票を増やす可能性はあっても減らす可能性は低い。現時点では増田寛也氏の可能性は最も低いと思われるが今後、票を増やす可能性はある。
保守分裂ということで増田寛也氏が頑張れば頑張るほど小池百合子氏の票が減り鳥越俊太郎氏が有利になるという保守系の人にとっては悩ましい選挙になっている。
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都知事選2016 世論調査~FNN、産経、毎日新聞、小池氏やや有利か~
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