2024年10月27日に解散総選挙が実施されたばかりの衆議院選挙ですが、2025年9月の現時点で次回の衆院選がいつになるのか大きな注目を集めています。
憲法で定められた4年の議員任期満了であれば2028年10月頃となる見込みですが、政局の動向によっては早期解散となる可能性もあります。
特に石破首相の解散判断に注目が集まり、党内情勢や国会の動向が今後の選挙日程に大きな影響を与えそうです。
この記事では、本来の任期満了に基づく選挙時期と、現状の解散可能性を詳しく解説します。
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本来の衆院選時期 ―任期満了と次回選挙
まずは本来の次回衆院選のスケジュールについて解説します。
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4年の任期満了による選挙の仕組み
衆議院議員の任期は憲法で4年と定められています。そして最近の第50回衆院選挙は2024年10月27日に行われました。
したがって、本来の任期満了は2028年10月26日頃となり、当該日付が次回の任期満了に基づく選挙時期になります。ただし、任期満了による選挙は過去も稀で、大半は首相の解散判断によることが多いのが日本の政治の特徴です。
以下にここ最近の衆院選挙日程をまとめました。連続で解散総選挙が行われています。
第50回:2024年10月27日(石破)約1年の任期を残しての解散総選挙
第49回:2021年10月31日(岸田)任期満了直前の解散総選挙
第48回:2017年10月22日(安倍)約1年の任期を残しての解散総選挙
第47回:2014年12月14日(安倍)約2年の任期を残しての解散総選挙
解散総選挙が頻繁に行われる背景
解散総選挙は政局の動きや内閣支持率の変動、重要法案の通過状況などによって首相が決断します。
2024年の直近選挙も解散によるものでこうした動きが今後も続くと予想されています。
もちろん本来のスケジュールでは4年に1度。それを前倒しするならばそれなりの大義が必要です。大義がない解散総選挙を行うと選挙費用がかかることもあって国民の反発を受ける可能性があります。
2025年の解散可能性と党内情勢
2025年の解散可能性と党内情勢をまとめます。本来は次回衆院選は2028年ですが2025年に早くも解散総選挙が行われる可能性がささやかれています。
2025年に解散となると任期を3年も残すことになります。先に紹介したように解散総選挙を行うことはこれまでに何度もありましたが3年もの任期を残しての解散は異例です。
その異例な選挙が行われる理由などについて解説します。
石破首相の解散検討の真相と党内の圧力
石破首相は、直近の3つの大きな選挙で自民与党が相次いで敗北した責任を問われており、党内から総裁選の前倒しを強く要求されています。言い方を変えると首相を辞めろと言われているわけです。
現実には自民党はその3つの大きな選挙だけでなく地方選挙でも敗北が多く、地方議員も減っている状況。国会の自民議員が減り衰退しているだけでなく、地方からもじわじわと崩れています。
片方だけならまだしも両方が減るとなると今後も雪崩のように減っていく可能性があります。
そのため、このままでは自民党は持たないという判断をする議員が増えているわけです。
一方で首相自身は自民党の未来よりも自らの首相の座を守りたいと考えているようで前倒しの総裁選を行いたくなくありません。
そして「もし総裁選を強行するならば解散総選挙に打って出る」といわば強硬姿勢で対抗しています。この党内攻防が政局を不安定化させています。
石破首相の大義とは?
石破首相の主張としてはここ最近の世論調査の数字、内閣支持率などがベースになっています。
ここ最近は石破首相は辞める必要はないと答える人の方が多くなっておりその国民の声に反するのはおかしいという理論です。
ただし世論調査における石破首相続投賛成には野党の支持も大きく寄与しています。
自民党を支持するわけでもない野党支持の人達が石破首相の自民党の方が戦いやすい。そして野党寄りの政策をしてくれるということで都合が良いわけです。
野党から支持される与党自民党の首相というおかしな構図となっており、今回の問題を複雑化させています。
総裁選前倒しの動きと党内分裂の深刻化
しかしながら自民党の議員としては自民党に票を入れるわけでもない野党支持者の声に引きずられるわけにもいきません。その状況では先ほど紹介したように選挙で負け続けるからです。
そのため総裁選の前倒しを支持する議員が過半数に迫り強い圧力となっています。
一方でこれに応じない石破首相の求心力は党内で低下し、身内議員にまで辞任を求める声が上がるなど党の結束は大きく揺らいでいます。
また党の混乱を避けるために首相が潔く自ら退くべきとの見方もあります。今後の政局は流動的です。
総裁選前倒し決定は2025年9月8日
総裁選前倒しをするかどうか?
石破首相は解散を切り札として使い、自身の政権維持や党内の批判封じを図ろうとしています。
党内や国民の大義名分を得るために内閣支持率の回復を狙った世論戦略もとなっています。しかし、この手法は党内外から強い反発を受けており政局の緊張感を高めています。
総裁選前倒しの決定について、本来は無記名の投票を行うべきでしょうが首相側が記名式にするとしました。そして前倒しを賛成した人に対して解散後の公認をしないという首相周辺の声まで聞こえてきました。
かなり強引な手法ということで、これが本当ならばさすがにおかしいと言及する人が党内外で増えています。
総裁選前倒しを牽制する手段がかえって総裁選前倒しを要求する議員を増やしてしまったかもしれません。
内閣不信任案・総裁選と解散の可能性
野党からは内閣不信任案の提出の声も出ています。
ただし野党第1党の立憲民主党は消極的。本来ならば自民党がごたごたしている状況で野党第1党が攻めに転じたいところですが立憲民主党も先の選挙で実質的な敗北をしたばかり。
今すぐの選挙は再び敗北する可能性が高い。
そのため内閣不信任案からの解散という状況はなりずらいと思われます。
今後考えられるストーリー
今後考えられるストーリーを列挙します。
- 総裁選前倒しの議員数が過半数に達せず首相が続投する
- 総裁選前倒しの要求が通り石破首相が解散総選挙を選択する
- 総裁選前倒しの要求が通り総裁選が行われる
昨今のニュースを見る限りは総裁選前倒しを要求する議員の方が多いとみられます。そのためストーリー的には2もしくは3になる可能性が高い。
そしてさすがに大義がなく石破首相が解散総選挙を選択するとも思いずらい。
現実的に見れば3の「自民党の総裁選が行われる」に落ち着くのではないかと思われます。
ただし「石破首相は普通ではない」とする声も多く本当に2「総裁選前倒しの要求が通り石破首相が解散総選挙を選択する」になる可能性も否定できません。
その場合、石破首相だけでなく自民党全体が国民から強い批判を受けるでしょう。更なる責任問題に発展する可能性も。
解散を選んだ場合、石破首相は自民党から追い出される覚悟も必要と思われます。
解散総選挙が行われるとどうなる?
解散総選挙が行われると……前回の参院選の勢いから考えると国民民主党と参政党が大きく議席を伸ばす可能性が高そうです。
その他の政党は現状維持もしくは減少という形になりそう。
国民民主党と参政党としては解散は棚からぼた餅のような状況になる。一方で自公、そしてその他野党は厳しい戦いになる。
石破首相を支持した野党側としては議席を減らすという自業自得の展開になるかもしれません。
その他、選挙速報系サイト一覧
その他の選挙速報系サイトの一覧情報も以下にまとめました。選挙速報情報やニュースなどを確認したい場合は必要に応じて以下のリンク先で確認ください。
地方選挙-NHK
⇒重要な地方選挙の結果や速報、ニュース
地方選挙-読売新聞
⇒地方選挙のニュース
地方選挙-朝日新聞
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地方選挙-政治山
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地方選挙-選挙ドットコム
⇒地方選挙の日程と速報
選挙結果速報
⇒地方選挙の日程と速報
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