2025年1月28日経済アナリストとして知られる森永卓郎さんが67歳で逝去しました。森永さんは2023年末にがんが判明し闘病生活を続けながらも最期まで精力的に発信を行っていました。
生前最後の生放送出演は亡くなる前日の1月27日でした。その森永さんは様々なタブーにも毅然と立ち向かうことで有名でした。「財務省に問題がある」ということを多くの人が知ったのも森本さんの功績の1つでしょう。経済評論家として戦ったことを多くの人が知っています。
しかしながら生前に触れた「タブー」の一つ、1985年に起きた日本航空123便墜落事故については知っている人はあまり多くはないようです。520名もの尊い命が失われたこの悲劇は、単独機による航空事故としては世界最大の犠牲者を出しました。
事故から約40年が経った今でも、その真相をめぐっては様々な憶測が飛び交っています。本記事では、森永さんが遺言とも言える形で語った123便事故の「タブー」とは何か、そしてそれに対する批判的な見方も含めて、多角的に検証していきます。
この記事を読むと分かること:
- 森永卓郎さんが遺した日航123便事故に関する「タブー」の内容
- 公式見解と森永さんの主張の違い
- 事故原因をめぐる新たな証言と疑問点
- 森永さんの主張に対する批判的な見解
- 事故の真相究明がもたらす可能性と課題
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森永卓郎さんが遺した「タブー」とは
森永さんは、2023年12月にすい臓がんステージ4の告知を受けた後、『書いてはいけない――日本経済墜落の真相』という著書を「遺書のつもりで書いた」と語っています。
この本の中で、森永さんは自身の経済アナリストとしての四半世紀にわたる経験から、メディアで決して触れてはいけない3つの「タブー」があると指摘しました。その中の一つが、日本航空123便の墜落事故でした。
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123便墜落事故とは?
123便墜落事故は1985年に起きた世界最大の航空機事故です。日本の最大級の悲劇として覚えている人も多いことでしょう。
- 事故概要:1985年8月12日、羽田空港を離陸した日本航空123便が御巣鷹の尾根に墜落し、524人中520人が死亡した世界最大の航空機事故となった。
公式見解への疑問
事故原因の公式見解は「機体後部の圧力隔壁の破損」です。
- 公式見解:機体後部の圧力隔壁が破損し、尾翼の一部が吹き飛び、油圧装置も破壊されて機体のコントロールが不可能になったとされている
森永さんは、この事故の公式見解に対して様々な疑問を呈しています。例えば、圧力隔壁が破損すれば機内に濃い霧が発生するはずですが123便ではそのような現象が見られなかったことを指摘しています。
また、墜落現場の特定が大幅に遅れたことも大きな疑問点として挙げています。主な疑問点は以下の通り。
- 圧力隔壁破損時に通常発生する濃い霧が123便では見られなかった。
- 墜落現場の特定が大幅に遅れた。
- 米軍が早期に現場を特定していたにもかかわらず、日本政府に伝わっていない。
自衛隊による誤射説
森永さんが提示する最も衝撃的な仮説は、自衛隊の訓練用ミサイルが123便を誤って撃墜したというものです。
この説によると、自衛隊の訓練中に誤ってミサイルが123便の尾翼を破壊し操縦困難に陥った123便は横田基地への緊急着陸を試みたが自衛隊は不祥事の露見を恐れて着陸を許可せず、最終的に山間部で証拠隠滅のために撃墜したとされています。
発見遅れについて
墜落した上野村の村長・黒澤丈夫氏は墜落現場がほぼ分かっていたのにメディアでは長野県やら小倉山やら偽の情報が流れていたのに憤慨していたとのことです。
墜落現場は米軍も把握しておりすぐに分かったはずなのに何故か日本の捜索だけ発見が遅れた。そして墜落から救出までに多くの時間を費やしてしまった。メディアも何故か間違った情報を流し続けた。そうして救出すべき多くの人が救出できなかったと指摘しています。
事故を隠蔽するために見殺しにしたのではないか?という説です。これが本当ならばとんでない話です。
新たな証言と疑問点
森永さんの主張を裏付けるような新たな証言も浮上しています。
墜落直前に自衛隊のファントム機が追尾していたという目撃証言や、現場に強い異臭があり、遺体が通常以上に炭化していたという証言が報告されています。
また、オレンジ色の物体が飛行機に向かって飛んできているのが目撃されたという情報もあります。
これらのことを総合的に判断すると123便が自衛隊機によって狙撃され、その事実を隠蔽しようとした当時の上層部がわざと発見を遅らせた可能性も考えられます。
その他の疑わしい背景など
その他の疑わしい背景なども以下に列挙します。
- 政治的背景:事故当時、防衛費のGNP比1%問題が議論されており、自衛隊の不祥事は許されない状況だった。
- 事故後の影響:日本の対米全面服従、プラザ合意による円高不況、日本の経済政策がアメリカの思惑通りになったこと。
- 新たな発見:2015年に相模湾の海底で123便の残骸と思われる物体が発見されたタブーが、その後の調査や報道が行われていない。
確かにこれらの状況を考えると自衛隊機による追撃説の信ぴょう性が高まります。
ただし、これはあくまでも推測を並べたものであるということは注意したいところ。反論も確認していきましょう。
森永氏の主張に対する批判的見解
森永氏の主張に対する批判的見解についても紹介します。
証拠の不足
航空評論家で元日航機長の杉江弘さんは、自身の著書『JAL123便墜落事故 自衛隊&米軍陰謀説の真相』で、撃墜説を「非科学的な説」「妄想」と否定し、「1点たりとも確実な証拠がない」と指摘しています。
この指摘は、森永氏の主張が具体的な物的証拠や公的記録に基づいていないことを示唆しています。
科学的説明との矛盾
事故調査委員会は、フライトレコーダーとボイスレコーダーの解析、墜落現場で見つかった隔壁の損傷状態から極めて科学的にボーイング社の修理ミスによる圧力隔壁破損という結論を導き出しています。
この科学的な調査結果と森永氏の主張は大きく矛盾しています。
大規模な隠蔽工作の非現実性
多くの批評家は、森永氏の主張が成立するためには、政府、自衛隊、米軍、航空会社、メディアなど、多数の組織や個人による大規模な隠蔽工作が必要になると指摘しています。
このような大規模な隠蔽が長期間にわたって成功することは極めて困難だと考えられています。
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森永氏の主張は陰謀論?
森永氏の主張は陰謀論なのか?
単純化された説明への偏重
杉江弘さんは「詳しい経緯や科学的な実証データに基づく論理的な話よりも、主観的な憶測に基づく単純明快で耳に入りやすい陰謀論のほうが気楽なのかもしれない」と指摘しています。
この指摘は、複雑な事象を単純化して説明しようとする陰謀論の特徴を表しています。
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反証可能性の欠如
陰謀論の多くは、それを反証することが極めて困難な形で構築されています。
森永氏の主張も具体的な証拠がないことを「隠蔽の結果」として説明してしまうため、反証が難しくなっています。
選択的な情報の使用
事故原因については「青山透子氏などが唱える「ミサイル誤射説」を珍説・風説として一蹴するが、事故調査会の結論「圧力隔壁破壊」説には真っ向から異を唱えている」という指摘があります。
これは、陰謀論が都合の良い情報だけを選択的に使用する傾向を示しています。
森永氏の主張の真偽を判断するための有益な情報
- 公式調査報告書の精読:事故調査委員会の報告書を直接読むことで、公式見解の根拠を理解できます。
- 複数の視点からの検証:航空安全の専門家、法律の専門家、ジャーナリストなど、様々な分野の専門家の見解を比較検討することが重要です。
- 一次資料の確認:可能な限り、フライトレコーダーやボイスレコーダーの記録、目撃者の証言など、一次資料にあたることで、より客観的な判断ができます。
- 科学的な検証:航空工学や物理学の観点から、事故のメカニズムを理解することも重要です。
- 歴史的文脈の理解:事故当時の政治的、社会的状況を理解することで、より広い視点から事故を捉えることができます。
結論として、森永氏の主張の真偽を判断するためには、感情的な反応を避け、客観的な証拠と論理的な分析に基づいて慎重に検討することが重要です。同時にこのような悲惨な事故の犠牲者とその遺族の感情にも十分配慮しながら真相究明の努力を続けることが大切です。
123便墜落のタブーに触れた書籍など
123便墜落のタブーに触れた書籍はいくつかあります。先に紹介したように陰謀論の可能性も考え冷静にチェックしてください。
「日航123便墜落の新事実:目撃証言から真相に迫る」青山透子著
123便の4人の生き残りのうちの1人、元スチュワーデスの青山透子さんが自分で調べた結果をまとめた書籍があります。公式の説明の矛盾について様々な視点から追及しています。
「日航123便墜落 遺物は真相を語る」青山透子著
同じく青山透子さんが自分で調べた結果をまとめた書籍があります。公式の説明の矛盾について様々な視点から追及しています。
「マンガ 誰も書かない「真実」 日航123便はなぜ墜落したのか」森永 卓郎著
森永 卓郎さんが漫画で分かりやすく説明した書籍です。
⇒マンガ 誰も書かない「真実」 日航123便はなぜ墜落したのか
その他書籍
その他にも多数の書籍が出ています。書籍検索結果で確認ください。
書籍検索結果⇒123便で検索
まとめ:森永さんの遺志を継ぐ
森永卓郎さんは、自身の命が限られていることを知りながらも、この「タブー」に触れる勇気を持ちました。
彼の目的は単に陰謀論を広めることではなく、真実を追求しより安全で透明性の高い社会を実現することにあったと考えられます。
森永さんの遺志を継ぐためには、以下のような取り組みが必要かもしれません:
- 新たな証拠や証言の収集と検証
- 政府による情報公開の促進
- 独立した第三者機関による再調査
- 国際的な専門家チームによる検証
最終的には、犠牲者とその遺族の方々の思いを尊重しつつ、航空安全の向上と社会の信頼回復につながる形で、この悲劇の真相が明らかになることが望まれます。森永さんの遺した問いかけを、私たちはどう受け止め、行動していくべきでしょうか。
この記事のまとめ:
- 森永卓郎さんは、生前最後の著書で日航123便事故に関する「タブー」を告発した
- 公式見解とは異なる自衛隊誤射説など、衝撃的な内容を含む主張を展開
- 新たな証言や疑問点が浮上する一方、批判的な見解も根強い
- 真相究明は政治的・社会的影響が大きく、慎重な取り組みが必要
- 森永さんの遺志を継ぎ、真実追求と社会の透明性向上を目指す必要がある
その他参考:第76回:日航123便はなぜ墜落したのか(森永卓郎)
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