朴元大統領 罷免は何故? 今後どうなる?

朴元大統領 罷免は何故? 今後は?

お隣の国、韓国にて私たちに馴染みない「罷免」という言葉が飛び交っています。その衝撃は、朴氏支援者の歌手イ・グァンピル氏が自殺をほのめかす(未遂)等、奇想天外な事態を起こす程です。何故このような事件が起きたのか。その背景を説明します。

また、次期大統領選挙の日程や候補者の概要をまとめます。


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韓国民主化後史上初、大統領罷免

今回の朴元大統領罷免は韓国民主化後初の出来事になりました。何故このようなことが起こったのでしょう?

やはり一番大きなのは朴元大統領が国民の怒りを買ったということでしょう。世論調査では不支持率は93%となり、歴代大統領の大統領支持率の過去最低記録を更新したほどです。

 

朴元大統領罷免の背景

朴元大統領罷免にまで発展した発端は、朴氏が親友である雀氏に大統領府内部文書を流出していたことが発覚したことです。民間人に大統領府の内部資料を渡していたということで文書管理に関する法律に違反した可能性がありました。この事件の発覚を皮切りに朴氏の地位は崩れたと言っていいでしょう。

ただ、この事件だけでは国民が怒ることもそれほどなかったことでしょう。特に問題視されたのは朴氏・大統領府が雀氏に間接的に利益供与していた疑いです。

文書流出疑惑を皮切りに様々な疑惑が発覚しました。まずは雀氏が実質所有していた2つの財団に対し、大統領府が多数の大手企業に間接的に圧力をかけて資金を集めたという疑惑が大きく報じらることになりました。

更には「サムスン物産合併への介入疑惑」「ロッテ免税店事業権獲得への介入疑惑」「ハンファグループ会長釈放への介入疑惑」など雀氏が大統領府へ口利きすることへの見返りに補助金や利権を受け取ったという疑惑も報じられました。

また、若い人達の怒りを買った「雀氏の娘の不正入学・不正単位取得疑惑」もあります。韓国は学歴社会で多くの若者が苦労しているのですが何の苦労もなく学歴を入手した雀氏の娘に対し怒りが爆発した形になっています。

すなわち一民間人である雀氏が大統領府を使って私腹を肥やしていたとの疑惑が次々と明るみになったのです。

この一連の疑惑が、朴元大統領政権の息の根を止めたのです。運命の2017年3月10日、韓国憲法裁判所が朴氏を罷免と決定(朴氏は決定に不同意)。大統領の全権限を剥奪。「容疑者」扱いとなりました。今後は逮捕や起訴の可能性があります。

 

大統領府内部文書が流出した原因は?

では何故、数々の疑惑の発端である、朴氏が雀氏に大統領府内部文書を流出していたという事実が発覚したのでしょう?

それは崔氏の娘が飼う子犬の問題からだったそうです。崔氏は仲の良かったフェンシングの元韓国代表者高永台(コ・ヨンテ)氏に子犬を預けたようです。

しかしながら高氏はゴルフで外出、預かった子犬を家に置いていったらしい?その事に雀氏は憤り口汚く高氏を罵ったとされています。それから急速に2人の仲が悪くなっていった。そして、逆に立腹した高氏が雀氏と朴氏の関係をメディアに語り公にしたとされます。

高氏もまた崔氏との関係で利益を得た人間ということで問題視する向きもありますが一連の事件を解明する発端を作ったとして一部には英雄視する向きもあります。

 

次期韓国大統領選について

次に次期韓国大統領戦についてまとめます。朴元大統領罷免によって動きが活発化しています。

 

次期韓国大統領選投票日

次期大統領選挙の投票日は5月9日に暫定決定しています。

今後、特に問題が無ければこの日程で次期、大統領選挙が行われることになります。

 

次期韓国大統領選挙の候補者概要

弾劾を導いた「共に民主党」文在寅(ムン・ジェイン)前代表が、最有力候補とされています。同党の安煕正(アン・ホジョン)忠清南道知事、黄首相、「国民の党」代表の安哲秀(アン・チョルス)議員、李在明(イ・ジェミョン)城南市長も名乗りを上げています。

以下、次期韓国大統領戦に立候補を表明している人達を列挙します。

【文在寅(ムン・ジェイン)】
政党:共に民主党
職業など:前代表

【安煕正(アン・ホジョン)】
政党:共に民主党
職業など:忠清南道知事

【安哲秀(アン・チョルス)】
政党:国民の党
職業など:代表

【李在明(イ・ジェミョン)】
政党:不明
職業など:城南市長

 

次期韓国大統領の有力候補と各国将来の展望

現時点では共に民主党の文在寅(ムン・ジェイン)前代表の支持率が断トツでトップです。

そして、もしも文在寅(ムン・ジェイン)前代表が大統領就任となれば日本にも影響が考えられます。それは2015年日韓合意の慰安婦問題に難色を示している為で、日本に再交渉を求める可能性もあります。

また文在寅(ムン・ジェイン)前代表は北朝鮮寄りで中国に協力を仰ぐことでしょう。北朝鮮ミサイルに対抗する目的のTHAAD(終末高高度防衛)導入にも慎重な姿勢になる可能性があります。

すなわち朴元大統領に見られたアメリカ寄りの姿勢から中国寄りに変わる可能性があります。

ミサイル発射や核開発に余念がない北朝鮮をアメリカが牽制しており、文氏が大統領就任となれば米韓間の意見が食い違うのは明らかです。北朝鮮は金正恩氏が新政権発足を固唾を呑んで見守っており不透明な情勢となっています。

 

これからの韓国はどうなる?

韓国大統領選挙ーその選挙結果如何により、中国、北朝鮮、日本やアメリカを巡る外交関係が大きく揺らぎます。韓国国民のみならず、世界が注目する選挙になるのは間違いないでしょう。

誰が韓国の舵取りをするのか。どのような政策を取るのか?ますますこれからの韓国から目が離せない状況になっています。

 

その他、選挙速報系サイト一覧

その他の選挙速報系サイトの一覧情報も以下にまとめました。選挙速報情報やニュースなどを確認したい場合は必要に応じて以下のリンク先で確認ください。

地方選挙-NHK
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