都知事選2016 情勢予想~鳥越俊太郎氏について~
今回の都知事選2016は小池百合子氏、増田寛也氏、鳥越俊太郎氏の争いになると思われる。その中で鳥越俊太郎氏にスポットライトを当てます。
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鳥越俊太郎氏のプロフィール
生年月日 | 1940年3月13日(76歳) |
出身地 | 福岡県浮羽郡吉井町(現:うきは市) |
出身校 | 京都大学 |
職業 | テレビタレント、ジャーナリスト |
略歴 | 『ザ・スクープ』(ANN系)司会(1989年 – ) 『オーマイニュース』日本語版編集長(2006年 – 2007年) |
久留米大学附設高等学校を経て、1958年、京都大学文学部心理学科に入学。その後転科し、史学科国史学専攻を卒業。
1965年、毎日新聞社に入社。初任地は新潟支局であった。1968年10月、見合いで知り合い結婚。その後、毎日新聞社の週刊誌『サンデー毎日』編集部に異動。
・京都大学の心理学学科から転科して史学科国史学専攻したということで頭脳明晰であると言えるでしょう。その後は毎日新聞社→「サンデー毎日」編集部へ。エリートコースを進む。
1988年4月、サンデー毎日編集長となる。1989年8月に毎日新聞社を退職し、同年10月、テレビ朝日『ザ・スクープ』の司会に就任。レギュラー放送終了後も、単発となった同番組の司会を務める。2003年、関西大学社会学部の教授に就任。
・その後も順調に編集長、テレビ朝日の司会を勤めるなどステップアップしていく。
同年9月17日、『スーパーモーニング』で、癌が肺に転移していたことを明かす。同年1月に左肺を一部切除、同年8月には右肺も手術していた。2009年2月9日、同番組で癌が肝臓に転移していることを明かし、翌10日に切除手術を受け療養に入る。2月26日に同番組で復帰した。
・何度か癌の手術を受けるものの仕事に復帰している。このバイタリティは凄い。
2009年7月1日、民主党・鳩山由紀夫代表(当時)のいわゆる「故人献金」問題の報道において、「秘書の浅知恵でしょう」との見方を示した。
2010年1月18日、民主党の支持率低下はマスコミのせいであるとし、小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体を巡って元秘書3人が逮捕された陸山会事件の報道において、小沢批判をするマスコミは小沢に疑惑をかけている検察から情報をリークされており、「私たち世論は操作されている」と主張。また、1月21日の同番組内で、小沢が疑惑を持たれていた土地購入資金の4億円を、「小沢側が3億円は父親の遺産、1億円は妻から借りたもので4億円は自分で持っていたもの」と主張していた件について、鳥越は庶民には4億は高額だが、銀行がつぶれたら1000万円しか返ってこないため、お金持ちはタンス預金をするものであると主張した。
・頭脳明晰ではあるものの小沢一郎氏や鳩山由紀夫氏に対する発言については首を傾げざるえない。4億のタンス預金を容認するとか良く分からない。その後も小沢一郎氏を支持する発言を続けている。
・外国人参政権については賛成の立場
外国人参政権については賛成の立場。これは小池百合子氏、増田寛也氏とは異なる。小池百合子氏は明確に反対。増田寛也氏は地域によっては必要という考え。
参考→プライムニュース「小池百合子氏 鳥越俊太郎氏 都知事選候補が生集結」最新2016年7月14日
・民進党支持
民進党を支援しており、2016年には、4月の衆議院北海道第5区補欠選挙で敗れた池田真紀の応援演説や、7月の参議院選挙長野県選挙区で当選した杉尾秀哉の応援演説を行うとともに、民進党のポスターにも登場。小沢一郎支持であるものの生活の党支持ではないようだ。
鳥越俊太郎氏の認知症、偽家系図、女性問題について
鳥越俊太郎氏をネットで検索すると認知症、偽家系図問題、女性問題というのが上位に出てくる。これは何だろうと思って調べたのが以下の通り。
認知症問題について
テレビで見る限りは全く認知症という感じはしない。どこが認知症なのだろうか?調べてみると高須クリニックの高須克弥院長がそう発言しているようだ。
病院の先生が言っているのだからそうなのか?でもあれだけはっきりと発言している人が認知症というのはあまりにも納得し難い。
ただし、自分で認知症であることを過去にカミングアウトしているという情報もある。その動画が以下のものらしい。
この動画の内容はTSUTAYAでDVDを「面白そうだな!」と思って買ったら既に同じものを過去に買っていたというものです。さらにはせっかく買ったからもったいないと思って内容を見ると、前に見たはずなのに全く覚えていない。だから同じDVDでも何度でも楽しんで観られるとしています。
確かにこれは物忘れにしてはひどい。これを認知症の症状だと指摘する声があるわけです。
ただ、これをもって鳥越俊太郎氏が認知症であるというのはあまりにも単純すぎると感じる。この話はほぼ「ネタ」と考えるほうが自然。私も若い頃より物覚えが悪くなっていることを話のネタにすることがあるが話を面白くするために、実際よりもおおげさに話することは良くあることである。
整合性の無い発言をするから認知症ではないのか?という指摘もある。以下のツイートのように整合性がないのは確かにその通り。間違いない。でも、それで認知症というのはやはり言い過ぎのように感じる。いろいろな話をしているうちに整合性が取れなくなるというのは若い人でも普通にあるだろう(ただし、政治家としては致命的かもしれないが)。また、これは共産党などに通じることでもあるが、国防に対する考え方の自己矛盾が原因であると感じる(自衛隊は必要不可欠と分かり切っているのに、その理念から肯定的に言えず理論破綻することが多い)。
鳥越「日本が攻められるなんてありえない!」
「じゃあ自衛隊も国防費も必要ないよね?」
鳥越「自衛隊は日本が攻められた時に必要、中国が攻めてくるかもしれないから」
素晴らしいセルフ論破ですね
こんなので都知事が務まるのでしょうか pic.twitter.com/TtYbCT6sKf— 蛤 (@L9knew_H4) 2016年7月13日
一方で、文字についての指摘は確かにと思える部分もある。テレビで出てくる鳥越俊太郎氏の書いた文章を見ているとかなりよれよれの文字を書いており多少なりとも不安を感じる。高須クリニックの高須克弥院長が何をもって認知症と見ているのかは分からないがこれまでの話を総合的に見て考えているのかもしれない。
偽家系図問題について
2015年7月10日放送のNHKのバラエティ番組『ファミリーヒストリー』に出演、同番組内において、祖先は「戦国大名・大友宗麟の家臣、鳥越興膳」と紹介され、「関ヶ原の戦いで敗れた側」のルーツを持つと知った鳥越俊太郎氏は、反権力を是とする自身と重ね合わせ「昔から権力側にはつかなかったんだな」と納得した様子だった。
しかしながら鳥越家18代当主の鳥越光がそれを否定。家系図も持っておりそれは間違いないと思われる。
一方で2016年2月に掲載された朝日新聞のインタビュー記事でも、鳥越俊太郎氏は自身の祖先が興膳である旨を発言。それにも関わらず「私は家系図については全く関与していません。家系図が間違っていると言われても、『へぇ』と驚くしかないね」と語っている。
・本来、ジャーナリストは真実を伝えるはずの仕事。自分を良く見せたいのかどうか分からないが自分の祖先についての内容が間違っていることを明確にしないのは大きな問題と言える。他にも根拠無しに総務大臣高市早苗氏が学歴詐称していることなどを明確には謝罪訂正しておらず、同業のジャーナリストは「廃業モノの大失態」と問題視している。ジャーナリストとして他人を厳しく追求しているにも関わらず、その一方で自分には甘いという点は舛添要一氏と重なってしまう。
女性問題について
女性問題については週刊誌で一部取り上げられているが特に証拠もなく、噂話程度。現時点で問題視するものではないと思われる。
鳥越俊太郎氏が都知事になる場合のメリット、デメリット
これまでに政治家になったことが無いので変にしがらみがない。その点は大きなメリットと言える。舛添要一氏の金銭問題などが発覚した際には東京都議にも厳しい目が向けられた。東京都議に対しても注文を突きつけられる立場は大きい。ただし、小池百合子氏ほどは対決姿勢を取っておらずその点が物足りないと感じる有権者は多いかもしれない。
デメリットで、やはり心配なのが健康面。76歳とこれから知事になるにはあまりにも高齢で、かつ癌の手術を4回もしていることから何があってもおかしくはない。もちろん癌でも頑張れるということを示すことは大切だとは思うが都知事という重責となれば話は別であろう。それを示したいならば他の仕事やボランティアをすればいい。しかもオリンピックなど多くの懸案をかかえておりこれまでの都知事よりも忙しい。それを高齢でかつ4回もの癌手術をした人がやるというのは普通に考えて無茶である。政治家であっても引退を考える歳に政治の経験が無い人がやり始めていい仕事ではないであろう。
このように書いたら癌や高齢の人を侮辱するのか?と鳥越俊太郎氏やその周辺は言うかもしれないが知事は普通の仕事とは違う。代わりを簡単に用意できる役職ではなく、何かあった時に多くの人に迷惑がかかる。心配視されるのは当然のことで本来ならば自重すべきである。何かあったら再度の選挙になるかもしれない。都知事選1回に50億ものお金が必要になる。山積みの問題が進まなくなる。そういった危険性が非常に高いことを自覚するべきである。
また、政治家としての経験がなくしがらみがないのは大きなメリットでもあるがデメリットでもある。東京都はオリンピックなどの問題を多く抱えているところへ加え都連との強調も心持たない、政治家としての経験もないことから知事になった後の運営に不安を感じる。それに加えて先の高齢かつ健康面での不安があり無理に仕事はできない。体力的に選挙演説もあまりできないような人が知事という激務に耐えうるのであろうか。
これらのことから政策運営を潤滑に進めていく上では都知事になった場合に一番不安があるのは鳥越俊太郎氏であると言えよう。繰り返しになるが本来ならば自重すべきである。高齢かつ癌の手術を4回もしている人を推薦する野党連合にも大きな責任があり常識を疑うところだ。他にも候補がいたはずなのに、タレント議員を擁立して選挙に勝つことしか考えていないということでレベルの低さを感じる(これは自民党や他の政党にも言えることだが)。
街頭演説の数も少なく、それどころか長時間の演説は厳しいのかもしれない。1分程度で終了したものもあった(20分遅刻したという話も)。やはり健康面に問題があるのではないかと危惧される。
【炎上】鳥越俊太郎、街頭演説を1分で強制終了して有権者の怒りを買う | netgeek https://t.co/E1cxAIvspV
— 池田信夫 (@ikedanob) 2016年7月18日
早朝から街頭演説することもなくテレビ出演も昼からのものしか出ていない(早朝のテレビ出演は数日前にキャンセル)ことからも健康面は現時点でも厳しい感じを受ける。
また、都知事になろうとした理由が「反安倍」「反自民」である。東京都民にとっては全く関係のない話。東京都について知らないことも露呈しており、後からとってつけたように「東京都民のために」と話しているが白々しいと指摘する声も多い。政策に関する知識も心もとない。「反安倍」をかかげたいという自分のエゴだけで立候補している感じを受ける。
後日のテレビ番組討論では「街頭演説で『病み上がりの人を連れてきて』と言ったのは事実ですか?」と小池百合子氏を追求している。確かに小池百合子氏の発言は大きな問題であるが政策討論の場で追求する問題かというと少し違うようにも感じる。前回は出演キャンセルしたのに今回出てきたのはこれを言うためだったのかもしれない。そうだとしたら浅はかであると言わざる得ない。
過去の政策討論などを見ても具体性に乏しく「感情論過ぎる」「話が癌のことばかり」という指摘も多い。
また、先の情報からも分かるようにジャーナリスト時代はクリーンに見えて意外にグレーな部分も多い。他人に厳しく自分に甘いようだ。今後、仮に女性問題などが出てくるようであればかなり厳しくなる(現時点では女性問題は噂話程度で特に問題視するレベルではない)。
wikiでも唯一削除要請が出ているのが鳥越俊太郎氏である。どこから削除要請が出ているのかははっきりしないが過去の情報を知られたくないのかもしれない。
都知事選2016情勢予想、鳥越俊太郎氏は当選できるのか?
知名度、人気、支持基盤などを総合的に考えると最も当選に近いと考える。民進党、共産党推薦でその支持基盤は反安倍、反自民で共通しており他の2候補と比べて固い。保守分裂2候補と違って安定した戦いができる。
これまで書いたように不安は多いものの選挙活動に積極的に動けば当選の確率はかなり高い。ただし、選挙演説もあまりできないようで、積極的に動けるかどうかは未知数でもある。今後も選挙演説を積極的にこなすというつもりはなさそうで、その点がアキレス腱になるかもしれない。
その他、他の候補者なども含めた選挙情勢予想などはこちらを参照ください→都知事選2016の情勢予想と選挙速報
(合わせてお読みください)
都知事選2016の日程とスケジュール(公示日、期日前投票、選挙日)
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