参院選2016 野党共闘~共産党とは?~
参院選2016の野党共闘で注目を集める共産党についてまとめます。その対極にある現行最大勢力の自民党と比較して考えます。
まず共産党は極左とか言われることもありますがそれほど単純に区別できるものでもないでしょう。個人的な印象としては国よりも個々の人間を大切にする考えで動いていると理解しています。
国が大切なのか?それとも個々の人間が大切なのか?
これはどちらも大切なので比べるものでもありませんがやはり、それぞれの政党や人によってより重視視するところが変わってきます。
共産党は個々の人が大切という考えが強いので国よりも企業、企業よりも個人が大切いう政策を出している印象があります。全体平等主義で資本主義よりも社会主義的な考えです。
逆に自民党は国あっての企業であり企業あっての個人という感じで資本主義的な考えです。頑張った人がより多くの利益をえることができる現行の社会を推進する考え方です。
繰り返しますがどちらが正しいという選別をここではしません。どちらの考えも大切。ケースバイケースによってどちらを重視すべきか変わってくることでしょう。
基本的には自民党が好きだけどあまりにも資本主義路線に傾いているから今回は共産党に入れるという考えもありです。もちろん、その逆もしかりです。その間がいいから民進党に入れるという考えもありです。
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日米安保などについて
自民党は日本という国をしっかり保つことが大切という考えが強いので日米安保が重要と考えています。逆に共産党は日米安保は破棄すべきという考えが強い。
もちろん日米安保を破棄することで中国など他国の脅威にさらされる可能性があります。それについて具体的にどのような対策をすべきなのか?共産党の基本的な考え方は今ひとつ分かりませんが今の世界の枠組みの中では中国が日本に攻めてくることはあり得ないと考えているようです。
現実にはフィリピンから米国軍が撤退した時には中国が実質的に南シナ海の島々を占領したので日本も米軍が撤退すれば尖閣諸島が占領されてしまう可能性は否定できません。そこを拠点にじわじわと中国の脅威にさらされる可能性がある。南シナ海では埋め立てまで行われ領土を拡張しようとしていることは良く知られることです。それと同じような状況が東シナ海でも起きる可能性がある。
よって自民党は日本を守るためにも尖閣諸島は大切。その考えを共有するアメリカとの協力関係は大切ということで日米安保は最重要項目の1つとして考えています。
このあたり日米安保について共産党と自民党の考え方は対極にあると言えるでしょう。日米安保は本当に必要なのかどうか?そのあたりについても考えて投票しましょう。
自衛隊などについて
共産党は、自衛隊は状況を見ながら段階的に縮小すべきという考え方が基本になっています。もともとは自衛隊即時廃止が基本路線だったのが、現在はかなりゆるやかになっている感じです。
逆に自民党は自衛隊は必要で中国やその他テロなどの脅威に対応するべく現状維持もしくは更に増強すべきという考えが主流。昨今の自然災害にも対応できるのはやはり自衛隊のような軍事訓練を受けた強い部隊であり、そういう意味からも自衛隊は必要という考えもあります。
ただし、日本が自衛隊を維持することでアメリカの軍需産業が潤い更なる武器が製造され、それが更なる世界的な脅威、緊張を生むという考えもあります。日本が部分的ながらもアメリカを支えているので従属国になっているという共産党などからの指摘もあります。
また、共産党は自衛隊でなくても自然災害などに対応する部隊は作れると主張しています。それで自衛隊を無くすことができれば自衛隊や武器に使われる予算を大きく削ることができ、日本国民のために広く使うことができます。
とはいえ、やはり軍事訓練を受けた部隊と比べるとどうしても脆弱になることでしょう。自然災害などにこれまでのように対応できるかどうかは未知数です。また、自衛隊が無くなっても日本が国として存続できるのか?という指摘もあります。
今後は中国が強くなることが予想される状況で自衛隊を縮小、廃止しても本当に良いのか?そういったところも考える必要があります。
自衛隊は本当に必要なのか?増強すべきか縮小すべきか?その辺りについても考えて投票すべきでしょう。
憲法などについて
自民党は日本を守るためには今の憲法では対応できない(危機があってもすぐに動くことができない)ということで憲法改正も視野に入れています。
この考えがあまりにも強くなりすぎると「日本は戦争ができる国になる」というこで最近は危険視されています。
ただし、現行の憲法では敵国が攻めてきた時に守ること程度しかできません。これは戦争をしかける国としては非常に楽でじわじわ攻撃すればほぼ間違いなく勝てます。守りを考える必要の無い戦争ほど楽なものはありません。
やはり日本という国が危機にさらされた時には必要に応じて反撃しなければ国が大変なことになるので憲法改正も必要というのが今の自民党(公明党、おおさか維新)の考え方。
また、日本の危機の際には同盟国にも守ってもらう必要がある。逆に同盟国が危機になった時には日本も助けるべきでそういった状況の際には自衛隊の武力行使を限定的ながも容認すべきという考え方もあります。
もともとは第2次世界大戦後に日本を骨抜きにしようとしてアメリカが作った法律なのでそれをいつまでも保持するべきではないという考えでもあります。この辺りが自民党(公明党、おおさか維新)の基本的な考え方です。
昨今、中国が軍事的にも経済的にも力を付けているので危機感を持って憲法改正も視野に入れて対応すべきと考えているのが自民党ということです。
逆に共産党は現行の平和憲法を死守すべきという考え方です。何があっても戦争はすべきでない。平和を守るために永久に戦争を放棄すべきという考えが根底にあります。
武力を完全に放棄するという考えは日本と敵対する国から見ればすごく楽で必要に応じて武力行使をちらつかせればあらゆる交渉も有利にすることができます。
よって共産党のような考えを平和ボケと指摘する場合もありますし、逆に自民党のような考えを進めれば日本は自ら戦争してしまう危険な国になってしまう(第2次世界大戦と同じようなことになる)、自ら破滅の道に進むと危惧する声もあります。
どちらの主張が正しいというわけではありません。われわれ国民がどちらに向かうべきか?今の政権で本当に大丈夫なのか?逆に今政権をとろうとしている勢力を応援しても良いのか?と、その都度判断する必要があります。
今の自民党が行き過ぎていると考えるならば共産党に投票するのもよし。共産党の考え方はいきすぎていると思うならば自民党に入れるなりその間ぐらいの民進党に入れるなりいろいろな考え方ができます。
天皇制などについて
天皇制について、共産党の考え方は以前よりもかなり緩やかになって憲法上にある制度としてのみ認めるという考えに近いようです。
とは言っても基本路線は現行天皇制も廃止というのが基本的な考え方でしょう。
共産党は君が代・日の丸の強制にも反対の立場。教員など公務員であっても君が代を歌わなくてもいい日の丸を掲げる際に起立などを強制すべきではないという考えです。この辺りは個人を大切にしようという共産党の考え方そのもの。
逆に自民党は君が代を歌うのは当然。日の丸に敬意を払うのは当然という考え方です。特に教師を含めた公務員は国に仕えているわけだから君が代を歌うのは当然。日の丸に敬意を払うのは当然という考え方です。教師が君が代を歌わなければ当然生徒は歌わない。そんな教育はあり得ない。国歌を歌うのは当然で国歌を教えない国が他にどこにあるのか?という論調。
この辺りもどちらが正しいかをここで判断するつもりはありません。われわれ国民が自分で判断すべきで、どちらの考え方が良いのかを考えて投票を決めるのもいいでしょう。
消費税など経済対策について
消費税について共産党は廃止すべきという考え方です。消費税を無くしても国の無駄遣いを無くすなどすれば財源は問題ないという考え。
最低賃金の引き上げも必要という論調で最初に書いたように「個々の国民の生活が大事」というのが基本的な考え方です。
ただし、民進党(旧民主党)も同じようなことを言って国民はありがたいとばかりに投票しました。でも現実には財源が足りず国債を発行していました。消費税を廃止して本当に国が回るのかどうか未知数です。
自民党は共産党とは逆で国がきちんと回ってこそ国民が安心して生きられるという考え方に近い。よって政策は国や企業に有利なものが多い傾向。基本的には消費税の増税は今後必要という考えです。
また、最低賃金を引き上げると企業が疲弊する可能性があります。そなったら企業は人を雇えなくなって回りまわって国民の損失になるので問題があるという考え方になります。
これなどもっとものように聞こえます。ただし、自民党の国重視の政策で国が潤い国民の生活も安泰ならばいいのですがそれも簡単にはいかないというのは最近のアベノミクスの状況を見ても分かることでしょう。アベノミクスは成功、失敗の両方の指摘や様々な意見があります。
また今の自民党は経済が停滞しているという理由などで消費税増税を延期したわけですが、それならば消費税を無くして経済を活性化され、それによって新たな財源や雇用を作るという考え方もあります。
参院選2016野党共闘、共産党についてまとめ
今回は参院選2016の台風の目、主役になりそうな共産党についてまとめました。
その考え方は現在政権を取っている自民党とは対極にあると言えるでしょう。
国民の生活が大切ということで一見すると国民の主張に近くより良い政策を訴えているように見えるかもしれませんが実は日本という国の土台が揺らいでしまう可能性もあるかもしれません。
かっての民進党(旧民主党)は国民目線の政策を訴えて政権を取りましたが、その政策に危険を感じた国民はその座を降ろさせています。
もちろんそんなことにはならず本当に国民の生活が良くなる可能性もあります。共産党の方法ならば良い方向に向かうかもしれません。
この辺り、本当に共産党が言っていることが実現可能なのか、そして正しいのか考えてみるといいでしょう。自分の考えにより近い政党を支持するといいです。
なお、これらはこれまでの自民党や共産党の主張などから判断して総合的にまとめています。全ての情報が正しいとは限らないということをお許しください。また、同じ自民党内、共産党内でも人によって大きく考え方は違います。個々の考え方や主張を聞くのも必要でしょう。
こういった情報を踏まえ、自民党や共産党の主張を聞いてどちらに投票すべきか考えてください。最終的に判断するのは私たち国民ということになります。
一番いけないのは投票に行かずにその責任を放棄して文句だけ言うような人です。それだけは絶対にないように、自分の意思を必ず投票で伝えてください。
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